ももいろ歌合戦の感想の第3回目、今回は5回戦から先の感想。
前回までの記事は以下から、まだ読まれていない方はどうぞ。


5回戦 m-flo と C&K
m-flo の「come again」って昔よく有線でかかってたから曲はよく知ってたんだけど、この人たちが歌ってることはこの時に初めて知ったのよね。
当時も今もテレビなってほとんど観てないし、まだネットも普及していなかったから調べることもできなかったな。
まあ、どうしても知ろうと思えば手段はあったはずだけど、正直に言ってそこまでして知りたいとは思わなかったんだよね。
というわけで、曲がかかった瞬間「!」ってなったよね、こういう出会い(再会?)があるのもこの手のイベントのいいところ。
m-flo は2019年がメジャーデビュー20周年らしいから、そういう意味合いでの参加だったんだろう。
ちなみに、年越しの瞬間には会場にいなかったけど、出番の後すぐに幕張へ移動して「COUNTDOWN JAPAN」に出てたみたい、タイトなスケジュールの中よく出てくれたよね。
C&K は「モノクロデッサン」と「クローバーとダイヤモンド」の2曲をももクロに楽曲提供しているから、名前くらいは知ってたって人っもけっこういたと思う。
ボクは歌声を聴いたのは初めてだったけど、とてもきれいな声をしているよね、聴いていて心地いいタイプ。
あと、衣装は往年のラッツ&スターっぽいよね、すぐにラッツの姿が頭をよぎったよ。
この2組は、世間一般の知名度という点ではそこまでではないと思うけど、実力はやっぱり本物、こういう人たちが出てくれるとイベントが締まるよね。
6回戦 和田彩花さんと東京女子流
ももクロとの同期対決、和田さんはスマイレージ出身(現アンジュルム)だね、女子流は2年連続での出演。
この記事を書くにあたって調べてみたら、メジャーデビューがみんな2010年ということでの同期なんだね、結成自体はももクロが一番古いみたい。
第1回第2回と和田さんの枠には矢口真里さんが出ていたので、ここはもともとハロプロ枠なのかね。(和田さんは今現在ハロプロではないけど)
矢口さんはおそらく出産からの期間が短いせいで今年は不参加なんだろう、実際、毎年12月に開催していた「やぐフェス」も延期してたし。
あ、「やぐフェス」のほうは3月くらいにはやりたいって言ってたっけな。
そんな矢口さん、はたして今年は出るんだろうかね?
もしかすると矢口さんではなくて、百田さんと高校の同級生である鈴木愛理さんって線もありそう。
それはそうと、この対決は古くからのモノノフには感慨深いものがあるかも知れないね。
7回戦 BOYS AND MEN と Fischer’s
あーりん大好き対決ということで2年連続での対決、今回は Fischer’s のほうは VTR での出演。
これ、ボイメンのほうはともかく会場の Fischer’s に対する反応はどうだったんだろうね?
あくまで予想だけどもう一つだったんじゃないかな、VTR のわりに尺が長かったし。
でも、あれを生でやってたらもっとダレてたかもね、VTR では途中早回しになってくらいだから。
Fischer’s は人気 YouTuber みたいだから若い世代にはそれなりにファンは多いのかも知れないけど、モノノフからの評判はどうなんだろう?
会場はここが実質的な「おトイレタイム」だったかも知れない、中断の全くないイベントだったから。
8回戦 ファンキー加藤 with ももいろクローバーZ と中澤卓也さん
ファンキー加藤さんの出演は今回の目玉の一つだったんじゃないかと思う、気志團のところで行ったけどももクロ楽曲は男性ヴォーカルが合う曲が多いよね。
特に、この「吼えろ」はファンキーさんの作詞作曲だからもう全く違和感はない。
一方の中澤卓也さんは演歌界の貴公子という触れ込みだったけど、歌ったのは森山直太郎さんの「さくら(独唱)」のカバーだったね、どうして持ち歌じゃなかったんだろう?
ここは「魂の熱唱対決」ってことだったけど、若干マッチメイクに無理があったかなとは思う。
あ、中澤さんはレコ大の新人賞を受賞してるんだね、今後は「純烈」みたいなマダムキラー路線で行くのかな。
9回戦 FLOWER FLOWER と CHAI
ガールズバンド対決ってことだったけど、FLOWER FLOWER のほうは YUI さん以外は全て男性だから、これもちょっと無理があるという気もするよね。
CHAI はももクロへの楽曲提供の縁での出演だね、ヴィジュアルが衝撃的。
一目見てすぐに思い浮かんだのがスペクトラムというバンド、全身タイツに身を包んだ男性ブラスロックバンド。
スペクトラムは知らないという人も、曲を聴けば知らない人はいないと思うよ。
それは「サンライズ」という曲で、スタン・ハンセンの入場テーマの原曲ね、ハンセンのはこれを元に編曲されたもの。

動画のほうは YouTube とかに上がってるので、気になった人は観てみて。
10回戦 ラップ対決
ここはサイプレス上野とロベルト吉野 feat.タコライス玉井と Creepy Nuts の対決、これも7回戦同様2年連続のマッチメイクだね。
サイプレス上野とロベルト吉野の二人はキングレコードつながりかな、Creepy Nuts は DJ 松永さんが DJ の世界大会での優勝を経ての凱旋公演といったかんじ。
ラップ系のアーティストは他にヒプノシスマイクが出てるけど、こっちもキングレコードでなおかつ EVIL LINE RECORD だからももクロとはレーベルメイトになる。
ラップ系アーティストが3組出ているところには、今の音楽界のトレンドが現れてる。
エビ中の「ジャンプ」やたこ虹の「もっともっともっと話そうよ -Digital Native Generation-」、ももクロの「The Diamond Four」など、アイドル楽曲にもラップパートがあるものが本当に多いよね。
Creepy Nuts の「あゝオオサカ dreamin’ night」がかかった時、Creepy Nuts に対してなのかヒプノシスマイクに対してなのか、客席から女性ファンの悲鳴が聞こえてたね、ラップは今それくらい人気があるってことかな。
11回戦 たこやきレインボーとキズナアイさん
次世代アイドル対決と銘打った対戦、ももクロの妹分たこやきレインボーと人気ナンバーワンバーチャル YouTuber のキズナアイさん。
キズナアイさんは BS 日テレのほうで「てぇてぇ TV」という番組を「ももクロと行く」の直後にやっているので、そっちからのラインでの出演というところかな。
たこ虹のほうは2年連続での出演で、前回は歌唱中に堀くるみさんが飯塚高史さんに拉致されるという演出で、一部の虹家族から批判の声が上がっていたんだよね。
以前の記事でも書いたけど、ボクはあれで正解だと思ってる。

だって、あれによって強いインパクトを残せたもんね。
普通に一曲歌っただけなら大して印象には残らなかったと思うよ、もっともっと知名度を上げなきゃいけない時にそれじゃダメでしょ。
ももクロだってずっとそういうことやってきたのよ、それによって確固たる地位を築いてきたわけ。
だから、たこ虹も甲子園でライブしたいというなら今は何でもやらなきゃね。
彼女たちはちゃんとそれが分かってると思うよ、だからこそのあの演出だったはずで、虹家族さんもそういうところは理解してあげるべきじゃないかな。
でも、今年はそういう演出なかったね、そこが観ていてちょっと残念だった。

まあ、そうは言ってもももいろ歌合戦はたこ虹が主役なわけじゃないから、そうそう毎年おいしいところを与えてもらえなくても当然と言えば当然なんだけど。
曲に関して言うと、「もっともっともっと話そうよ -Digital Native Generation-」はメジャー感あっていいよね、会場のノリもよかった。

ヒャダイン楽曲は当たりハズレがあるかんじだけどこれは大当たり、「まねー!! マネー!? Money!!」は賛否両論別れる問題作だったもんな。(否のほうが多かった印象)
一方のキズナアイさんは いかにも中田ヤスタカワールドってかんじ、Purfume やきゃりーぱみゅぱみゅのような世界観だね。
12回戦 水前寺清子さんとサプライズアーティスト
水前寺さんはもう年末年始の縁起物みたいな存在だよね、元気なうちはこの先もずっと出続けるんだろうな。
注目されたサプライズアーティストは加山雄三さん、水前寺さんの対戦相手としては妥当なところだよね。
ちょっと話はそれるけど、水前寺さんの愛称は「チータ」なんだよね、「チーター」ではなく。
ちなみに、「チータ」とは小(ちい)さな民子(たみこ=本名)で「ちいた→チータ」になったらしい。
でも、衣装の着物にはチーターがあしらわれてたりするからややこしいのよね。
一方の加山さんも3年連続での出演だったんだけど、今回サプライズといった形になったのは体調面を考慮してのことだろう。
まあ、と言っても大事を取っただけで心配するほど深刻ではないのかも知れない、フル参戦となると長時間になるしね。
この二人の対決も可能な限り続けてほしいな、癒しの時間として必要だと思う。
ここまでのまとめ
ここまで12組の対戦があったわけだけど、特に中だるみすることもなく実に中身の濃いイベントだよね。
地味に素晴らしいのは対戦と対戦の間の繋ぎ、ここがダレるとしまりがない感じになっちゃうんだけど、東京03飯塚さんの仕切りの良さで隙がない。
では、次回は後半部分の感想ということで。
コメント