第6回ももいろ歌合戦 最強アイドルメドレーで見えた変化とそれに対する疑問

前回までの記事は以下から。

第6回ももいろ歌合戦観戦記 オープニングライブからアニソンメドレー前まで
白組は氣志團『♪結婚闘魂行進曲「マブダチ」』、序盤からいきなり山場というか、今回の歌合戦の勝敗はここで決まっちゃった感あったかな。 ここに至るまでなんとなくモヤモヤしていたモノノフさんもいたみたいだけど、この曲でスッキリしたという声も結構あったね。
第6回ももいろ歌合戦観戦記 世代を超えたアニソンメドレー雑感
その理由は、メドレーといえど1曲の尺が長くて楽曲やアーティストに対するリスペクトが深いからだろうね。 実際に計ってみたらみたら、短い曲でも1分半くらいだった。 ちなみに、長い曲だと3分弱で平均すると2分10秒くらいだね。 これは、紅白歌合戦の本編の曲くらいの尺になるだろう。
第6回ももいろ歌合戦 鈴木愛理さんやウマ娘、エビ中など中盤の振り返り
この曲も TikTok でバズってるんだってね、「仮契約のシンデレラ」といいエビ中は SNS でバズる要素が多いんだろうか? 観ていて思ったのが新メンバーのポテンシャルの高さ、これから史上最高のエビ中が誕生する予感がするね。

この企画は年々豪華になってきていて、今回はとうとう30分超え。

参加人数も過去最多になるのかな、このメドレーがももいろ歌合戦における一番の目玉企画なんだろう。

ただ、ひと頃に比べたら緩和されたとはいえ、まだまだライブ開催に関する規制があるせいなのか、参加者を絞ってたよね。

=LOVEや東京女子流あたりも選抜されなかった人がいた、イコラブに関しては人数が多いせいもあるかもだけど。

とはいえスーパードラゴンや BUDDiiS は全員参加していたから、規制自体はあまり関係はないのかな?

それに関してはやはりスタダ主催ということもあり、事務所のタレントを重点的に起用するのは自然と言えば自然だよね。

それは必ずしも自社のタレントを優遇してるというわけではなく、身内のほうが使いやすいということもあるのかも知れない。

つまりは忖度、よその事務所のタレントさんにお願いすることに対して多少なりとも遠慮が働くということは考えられる。

そんなわけで(?)、今回のアイドルメドレーを振り返っていこう。

アイドルメドレー全般に関して

まずはイコラブの「現役アイドルちゅ〜」でスタート、メンバーは齊藤なぎささん、あーりん、星名美怜さん(私立恵比寿中学)、小泉遥香さん(超ときめき♡宣伝部)、鈴木萌花さん(AMEFURASSHI)、播磨かなさん。

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これは齊藤さんのグループ卒業を知ったあーりんからの提案だったそう、このももいろ歌合戦ではそういった意味(意義)のある選曲、コラボが多いのが一つの特徴。

てゆうか、それがないと単なる芸能人カラオケ大会だもんね。

全然違う番組だけど、音楽監督の武部聡志さんがある音楽番組の企画を評してそれを言ったんだよね、楽曲の選曲やコラボにはちゃんとした意味が必要だって。

ということで、全ての選曲に対してその意味が説明されているわけではないけど、それぞれにちゃんと意味があることを理解して、選曲、コラボの背景なんかも考えながら観てみると、このももいろ歌合戦をより楽しめるかもね。

2曲目はいぎなり東北産の橘花怜さんによるソロ、松田聖子さんの「天使のウィンク」。

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これは大抜擢だよね、スタプラフェスにおいてシンデレラになった効果かな。

その橘さん、緊張のせいか歌詞を間違えていたね。

正しくは「音符のようにすれ違っていくのよ」で、それ以外は上手に歌えていたしちゃんと橘さんなりの「天使のウィンク」になっていたと思う。

3曲目は杏ジュリアさん(超ときめき♡宣伝部)、坂本遥奈さん(TEAM SHACHI)、芹澤もあさん(ukka)、小島はなさん(AMEFURASSHI)、内藤るなさん(B.O.L.T)、中山莉子さん(私立恵比寿中学)、安杜羽加さん(いぎなり東北産)、里菜さん(CROWN POP),高城れにさんで TWICE の「Fanfare」を、これは高城さんによる人選らしい。

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今回は K-POP 曲がこれを含めて3曲あったね、そこはきっと本家のほうを意識してのことと思われる。

4曲目は東京女子流の山邊未夢さんとあーりんの同級生コンビ、femme fatale の「だいしきゅーだいしゅき」を。

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この曲は TikTok でバズったらしいね、覚えやすい(印象に残りやすい)のが TikTok でのヒットの法則みたいなものなのかね。

それと、femme fatale が戦慄かなのさんとその妹によるユニットだってことを、この記事を書くために知らべてみて知った。

女子少年院出身の異色のアイドルとういうことで、彼女の存在はなんとなく知ってはいたんだけど、妹さんがいて一緒に活動していたんだね。

あと、これは全くの余談だけど中森明菜さんも「Femme Fatale」というアルバムを出している。

5曲目は SUPER★DRAGON による「ソリクン -Japnese ver.-」、韓国の Stray Kids というグループの楽曲らしいね。

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スパドラはアニソンメドレーにも単独で出ていたね、本編が VTR 出演だった以外は今回特に重用されていた印象。

6曲目は川瀬あやめさん(ukka)、吉川ひよりさん(超ときめき♡宣伝部)で「波乗りパイレーツ」、ピンクレディーの曲だね。

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このアイドルメドレーでピンクレディーの曲をやったのは「渚のシンドバッド」に続いて2回目、同じアーティストの曲をやったのは今回が初めてじゃないかな。

などと考えていたら前出の松田聖子さんも2回目だった、過去にあーりんと塩乃華織さんで「赤いスイートピー」をやってたね。

まあ、1アーティストにつき1曲という縛りをかけちゃうとすぐにネタ切れしちゃうから、今後は複数回歌われるアーティストもどんどん出てくるだろう。

配信を見返していて気づいたのがマイクトラブル、初めのほう吉川さんの声が聞こえず川瀬さん一人が歌っているみたいになっちゃってた。

ワイヤレスってパフォーマンスの自由度が上がる半面で、電波障害ってリスクが常にあるのよね。

7曲目は超特急のシューヤさん、タカシさんと玉井詩織さんによる「世界中の誰よりきっと」、中山美穂さんと WANDS によるコラボ楽曲。

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玉井さんは過去に「17才」「セーラー服と機関銃」「スローモーション」とソロ歌唱が続いていたんだけど、今回はユニット形式だったね。

8曲目は愛来さん(AMEFURASSHI)、茜空さん、結城りなさん(両名とも ukka)、桜木心菜さん(私立恵比寿中学),北美梨寧さん、吉瀬真珠さん(両名ともいぎなり東北産)、坂本遥奈さん(TEAM SHACHI)、庄司芽生さん(東京女子流)、田中咲帆さん、三田美吹さん(両名とも CROWN POP)、野口衣織さん、山本杏奈さん(両名とも=LOVE)、あーりんによる AKB48 の「元カレです」、これはあーりん選抜。

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前回は「根も葉も Rumor」をやったけど、あーりんは路線変更後の AKB の曲がお気に入りなのかね。

9曲目は超特急のカイさんとタクヤさん、小西成弥さん、鈴木愛理さん、百田夏菜子さんというリアル同級生による「学園天国」、これは歌合戦前から話題になってたよね。

メンバー構成的にこれは小泉今日子さんではなくフィンガー5のバージョンなのかな、まあそこはそれほど重要ではないかもだけど。

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あと、これも TikTok でバズってたんだね。

10曲目は超ときめき♡宣伝部が単独で「私の一番かわいいところ」を、Fluits Zipper というグループの楽曲なのか。

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今回はスパドラとともに超とき宣が歌合戦全体を通して重用されてたよね、それに関しては後で詳述するのでここでは保留。

11曲目はENHYPEN の「Tamed-Dashed -Japanese ver,-」を BUDDiiS が、このメドレー中3曲目の K-POP 曲。

スパドラといいこの BUDDiiS といい、歌唱力もパフォーマンスもレベル高いよね。

にもかかわらず地上波テレビではほぼお目にかかれないのは、やっぱり“見えない力”が働いてるのかね?

女性アイドルが多くの事務所から出ているのに対して、男性アイドルがほぼ一強なのを不自然に感じるのは考えすぎ?

最後はファーストサマーウイカさんとももクロによる「オーケストラ」、ウイカさんがかつて所属したグループ BiS の後輩にあたる BiSH の解散発表を受けてのものらしい。

Bitly

個人的には途中「?」なところもあったけど、最後はももいろ歌合戦らしい締め方だったかな。

演目を観た後で抱いた疑問とは?

さて、少し触れた「?」に関してだけど、それは三田美吹や CROWN POP の扱いについて。

まずクラポに関しては現状のスタプラ内での序列で言えば、キャリアや実績からして下位となるのは否めないだろう。

なので、単独での出番がないのはもとよりメンバー個々の露出が少ないのも納得はできる。

でも、三田さんに関して言えばスタプラフェスの初代シンデレラだよね。

そのシンデレラの扱いが、2代目の橘さんや所属のいぎなり東北産と比べて明らかに少なくないかというのが「?」の一つ。

前述したように橘さんは今回ソロでの歌唱があったよね、そして東北産は前回「天下一品 ~みちのく革命~」でトリを飾っている。

それに対して、三田さんは「元カレです」だけの出演でポジションも後ろ、見せ場的なものは何もなかったよね。

また、過去にもソロをやったこともなければクラポがフィーチャーされたこともない。

これは正直バランスを欠いてると思わざるを得ないよね、そういう想像力のある人が現場にいないんだろうか?

ということで、次回は三田さんにソロ歌唱の機会を与えてほしいね。

三田さんも明菜さんが大好きなので、曲は「サザン・ウインド」なんかいいじゃないかな。

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あと、クラポの「真っ白片思い」も次回とは言わずいずれやってくれたら言うことないね。

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小さな綻びがやがて火種に?

もう一つの「?」は超ときめき♡宣伝部の扱い、本編のトップバッターとして「STAR」を歌った他に前述の「私の一番かわいいところ」を単独で披露。

さらには後述する松本明子さんとの「ギュッと!」のコラボ、実に3曲も歌わせてもらっているんだよね。

まあ事務所としての意図も一応は分かる、2024年初めには横浜アリーナでの2days も決まっている今一番勢いのあるグループだからさ。

今回の露出の多さは、そうした実績に対する評価と今後に対する期待の表れなんだろうね。

その超とき宣と比べても、三田さんとクラポの扱いには差があり過ぎるだろう。

なお、当たり前だけど超とき宣自体は何も悪くない。

だけど、皆が皆そんなふうに解釈するとは限らないわけで、超とき宣に対してとばっちりが行く可能性はあるのよね、残念ながら。

2020年、社会状況が一変して飲食店などは“雀の涙ほどの”協力金と引き換えに営業を自粛せざるを得なくなった。

それによって起きたのが飲食店叩き、悪いのは飲食店じゃないのにね。

にもかかわらず飲食店に怒りの矛先が向かったのは、飲食店だけが優遇されてると勘違いされたから。

本来は、国が「全ての国民に」対して給付金を支給して外出禁止とすればよかった話。

国が一部を優遇したと思われるような措置をしたのが原因なのであってなので、悪いのは飲食店じゃないでしょ。

そんなふうに、本来向けるべきところとは違う方向へ怒りの矛先を向ける人が必ずいるのよ、世の中は。

具体的に言うと、ポッパーさんの一部が超とき宣や東北産に対して悪い印象を持つ可能性があるってことね。

そうなったらスタプラDDの分断につながるでしょ、ボクが危惧してるのはそこ。

そんなことが起きないように、運営サイドはもっと大きな視野で愛と配慮のあるキャスティングをしてほしいと願うわけ。

というわけで、今回は珍しく(?)辛口な批評だったかな。

次回記事は以下から。

第6回ももいろ歌合戦 ファーストサマーウイカさんや松本明子さんなど振り返り
それはそうと、松本さんは気遣いもあってなのかこうしたスタプラアイドルとのコラボが多い。 過去に自分の持ち歌を歌ったのって2回だけだよね、選曲は任されてるんだから自分の曲を歌えばいいのにね。 まあ、ぶっちゃけヒット曲がないってのはあるだろうけど。

コメント

  1. EVE より:

    恐らくスタダのファンはどこが多く出てるとか色々言い方少ないと思います。
    たしかに出演グループが偏ったのは間違いないですが、超ときめき宣伝部の人気や、歌唱力など色々な面を見て制作陣も番組を作っていると思います。
    クラウンポップの三田美吹ちゃんは初代シンデレラであって、今のシンデレラはいぎなり東北産の橘かれんちゃんであり、出演が増えるのは至極真っ当なことです。
    三田美吹ちゃんはシンデレラになった際、沢山の番組でフューチャーされていましたが橘かれんちゃんは東北グループとありなかなかテレビでフューチャーされていなかったためこうなるのも仕方なかったとおもいます。
    そして今回シンデレラグループになったのはいぎなり東北産です。今年の桃色歌合戦も同じようにいぎなり東北産、超とき宣、クラポ、今勢いのあるばってん少女隊あたりが来ると思います。増えれば出演する回数も減るのは当たり前のことなのでそれでも楽しみたいものです。
             以上ポッパーより

    • 大崎コウヨウ大崎コウヨウ より:

      EVEさん、違った視点を提示していただき感謝です!
      ほとんどのポッパーさんがEVEさんのような分別のある方だと思います、なので不平不満が噴出する心配はなさそうですよね。
      当方も超ときめき宣伝部や橘さん、東北産がフィーチャーされること自体には全く反対ではありません、むしろ今は積極的にプッシュしてあげるべきと考えています。
      それはそれとして、三田さんがシンデレラとなった年の歌合戦において三田さんやクラポがフィーチャーされたことはなかったというのは事実で、それに対する当方の率直な感想を書かせていただいたのが今回の記事です。
      あくまで個人の見解であり、そういう見方もあるのかくらいに思っていただければと思います。
      なお、フューチャーとはfuture=「未来の」という意味でフィーチャー、Feature=「〜を出演させる」という意味ですから正しくはフィーチャーかと思われます。
      これ、広く誤用が広まってしまっているようです。
      細かいことを指摘して申し訳ございません、日頃からとても気になっていたことだったもので。

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