3回目のスタプラアイドルフェス、グループ戦を観て思ったこと

第3回スタプラアイドルフェスの総評

2023年1月14日、横浜アリーナで開催されたスタプラアイドルフェスの振り返り。

それと、今後こういう企画もあったらいいなというものを書いてみたいと思う。

今回は前2回とは趣向を変えて、チーム戦でシンデレラグループを決めるというもの。

前回までの個人戦はヒリヒリとした緊張感もあり、シンデレラ誕生の瞬間は大きな感動に包まれたよね。

それに対して今回はバラエティー要素が強かったので、皆わりと楽しくリラックスして観ることができたんじゃないかな。

どっちがいいかってのは観る人次第だけど、ああいった個人戦は何度もできないから路線変更は必然とも言えるね。

正直に言うと、ボクは音楽が聴きたい、パフォーマンスが観たい人だからあんまりバラエティー要素は求めてはいない。

なので、満足度という点では前回のほうが高かったし、そうなるであろうことはもちろん事前に分かってはいた。

それでも生観戦を選んだのは、全グループが集まる唯一の機会であり多少なりともパフォーマンスが観られるからだね。

そんなこともあり、今回の振り返りでは個々の企画に対してはあまり触れない。

というか、ボク的には語れる要素があまりないのよね、そこメインで観てないから。

というわけで、各グループのパフォーマンスやコラボによるメドレーといったところの感想を記しておく。

その前に、今回シンデレラグループの輝いたのはご存じのとおりいぎなり東北産だよね。

まあ、この結果の関しては予想できた人がけっこう多かったと思う。

圧倒的な実力差がある場合は別として、大差ない場合は想いの強さで決まるのよね、勝負って。

それは野球の WBC なんか見ててもそうでしょ、日本が優勝したのも想いが一番強かったからだよね。

東北産のこのイベントに賭ける想いがよく表れていたのが橘花怜さん、各コーナーでの結果に対して一喜一憂してたでしょ。

「そこで泣く!?」って場面が何度もあったよね、あれだけ分かりやすい人もいない。

最終的な勝敗はじゃんけんで決まったわけだけど、そこも含めて気持ちでもぎ取った勝利と言えるだろう。

個々の企画に関して語る要素がないって言ったけど、一つだけ強烈に印象に残ってるのが「全力ダッシュチャレンジ」ね。

私立恵比寿中学の風見和香さんの激走が素晴らしかった、これはいつかスタプラ最速と思われるももクロの百田夏菜子さんとの一騎打ちが見てみたいな。

橘さんのソロ、全体メドレーについて

イベントは二代目シンデレラ、東北産の橘さんのソロ歌唱「線の物語」でスタート。

これは前回からの流れを汲んだものだね、前回は初代シンデレラの CROWN POP 三田美吹さんのソロからスタートだった。

その後すぐに全体メドレーへ、セトリは以下のとおり。

01. 真っ白片思い / CROWN POP×いぎなり東北産
02. 服を着て、恋したい / いぎなり東北産×TEAM SHACHI
03. 解凍ガール / TEAM SHACHI×私立恵比寿中学
04. 青春ゾンビィィズ / 私立恵比寿中学×B.O.L.T
05. 夜を抜け出して / B.O.L.T×ukka
06. Killer Lips / ukka×AMEFURASSHI
07. Lucky Number / AMEFURASSHI×ばってん少女隊
08. さがしもの / ばってん少女隊×ももいろクローバーZ
09. 白い風 -ZZ ver.- / ももいろクローバーZ×CROWN POP
10. すきっ!~超ver~ / 全員

クラポの「真っ白片思い」を東北産が、続いて東北産の「服を着て、恋したい 」を TEAM SHACHI がといった具合に歌い継いでいくスタイル。

ここではソロ参戦の播磨かなさんがちょっと割を食っちゃったね、所属グループ(浪江女子発組合は除いて)も持ち曲もこの時点ではないこともあって。

まあ、その播磨さんは後々会場を感動の渦に巻き込むことになるんだけど。

ここの見どころはめったに見れない顔合わせだよね、エビ中と B.O.L.T、ukka とアメフラ、ももクロとクラポとか新鮮な組み合わせ。

個人的なハイライトはクラポと東北産の「真っ白片思い」と、ばっしょーとももクロによる「さがしもの」だね。

「真っ白片思い」は嫌いな人いないでしょ、過去のスタプラフェスでコラボしたエビ中も好きって言ってたな。

Bitly

「さがしもの」は複雑なステップが特徴的な曲で、それをももクロが難なくやってのける(そういうふうに見えた)ところがポイントだよね。

Bitly

このメドレーで横浜アリーナが一番沸いたのは「すきっ!~超ver~」だったね、と言っても声出し NG だったからあくまでそう感じたってだけだけど。

後日談によると、菅田愛貴さんのパート「この気持ち~!!とまりません~~~!!!!」は本来は百田さんが歌うはずだったとのこと。

それを直前になって東北産の橘さんに譲ったんだね、なのでこの先お目にかかる機会はないかも知れない。

各グループのパフォーマンスについて

全体メドレーの後は、「フリースローチャレンジ」等シンデレラグループを決めるための企画とグループのパフォーマンスが交互に展開された。

なお、出演順とセトリは以下のとおり。

私立恵比寿中学
01. ボイジャー
02. イヤフォン・ライオット
03. HOT UP!!!

ばってん少女隊
01. OiSa
02. さがしもの
03. 御祭sawagi

B.O.L.T
01. One Life
02. Make Up
03. New Day Rising
04. Please Together

いぎなり東北産
01. 天下一品 ~みちのく革命~
02. メタハンマー
03. うぢらとおめだづ

AMEFURASSHI
01. Fly Out
02. MICHI
03. DROP DROP

CROWN POP
01. たけのこにょっき~夏キラリ☆
02. 僕らの証

TEAM SHACHI
01. トリプルセブン
02. 東海コンプライアンス
03. 江戸女

ukka
01. エビ・バディ・ワナ・ビー
02. アフタヌーン・グラフィティ
03. ukkaスタプラフェス2023メドレー
04. ラブパレード

ももいろクローバーZ
01. ニッポン笑顔百景 -ZZ ver.-
02. Majoram Therapie
03. 走れ! -ZZ ver.-

超ときめき♡宣伝部
01. ラヴなのっ♡
02. わがままプリンセス
03. トゥモロー最強説!!

播磨かな(浪江女子発組合)
01. 勇気のシルエット
02. ミライイロの花

出演順に関しては事前の抽選で決まったんだよね、トップバッターはエビ中。

新体制のエビ中を観るのはももいろ歌合戦以来、そこでも思ったけど新メンバーの桜井えまさん、仲村悠菜さんのレベルの高さね。

今のところ桜井さんの歌唱力が注目されがちだけど仲村さんも相当なもんだよ、今後は史上最強のエビ中になること間違いなし。

誤解のないように断っておくと、決して過去のエビ中を否定してるわけではない。

常に過去は越えていかなきゃいけない、そうでないと自然界の掟として淘汰されてしまうからね。

それはそうと、エビ中はメンバーチェンジを繰り返しながら続いていくグループになっていくのかな?

それは今までのスタプラにはなかったスタイルでハロプロに近いだろう、生命の連続性を考えるとむしろそっちのほうが自然とも言えるよね。

グループのパフォーマンスでこの日一番会場を支配してたのは二番手のばっしょー、パフォーマンス中は完全にばっしょーワールドだった。

「OiSa」から入ったのは大正解、これでまず前回の再現(無限「OiSa」)かと思わせる(前回の記憶を引っ張り出す)ことに成功、つかみはOKってところだね。

そこから前出の「さがしもの」でボルテージを上げ「御祭sawagi」と畳みかけて会場を制圧、唯一無二を持ってるのってやっぱり強いな。

独自の世界観ということで言えばアメフラもそうだよね、ただこっちはばっしょーとは違って既視感はあると思う。

というのも、音楽性自体は最近のトレンドだからね、あくまでもスタプラ内では異色といったところ。

それゆえ、成功のハードルは高いんじゃないかなってボクは心配してるんだけど。

だって、その世界にはTWICE とか BLACK PINK とかいるわけでしょ、そことも比較されるわけだからね。

東北産は今回アゲ曲だけで来たね、こういうお祭り(Festival)にはそのほうが合ってるし東北産の持ち味でもあるからそれで正解かも。

東北産は何事に対しても勝ちにいこうとする姿勢はスタプラ No.1だよね、今回の勝因もそれに尽きる。

クラポはこの時期に「たけのこにょっき」という変化球曲をリリース、ここでも披露したわけだけどかなりウケてたね。

クラポに関しては”迷走”とまでは言わないけど、今は色々とこの先の方向性を模索してるかんじが見て取れる。

はやくばっしょーやアメフラのようにスタイルが確立されればいいね、ボク的には「東京」をテーマにしたアイドルなんかいいかなと思ってる。

イメージとしては PIZZICATO FIVE(ピチカート・ファイヴ)みたいなかんじ、おしゃれでかっこいいアイドルだと女性ファンが増えそう。

ただ、東京をテーマにした場合ネックになりそうなのがメンバーの藤田愛理さんが「横浜 LOVE アイドル」をしていること。

なので、横浜を全面に押し出したアイドルのほうがいいのかな、クラポのイメージカラーも青だし合ってると思うんだけど。

楽曲なんかも横浜を舞台にしたものをどんどん出していけば、そのうち横浜絡みの仕事のオファーも来るだろう。

TEAM SHACHIは通常運転というかいつものシャチだったね、自主レーベルになってから少しずつ方向性が見えてきたかんじ。

メジャーレーベルにはそれなりにメリットもあるけど色々と制約も多いからね、自分たちのやりたいようにやるなら自主レーベルのほうがいい。

ukka は良曲揃いなこともあってかこういう場ではメドレー式で曲を詰め込んでくるよね、新メンバーが馴染んできて違和感もなくなってきたね。

そして B.O.L.T、結果的にこれが最後のスタプラフェスになってしたった。

さすがに3人では続けられなかったみたい、内藤るなさん、青山菜花さん、白浜あやさんの3人は今後どうしていくんだろう?

内藤さんは音楽活動を続ける意向を表面していて波江女子発組合には残るみたいね、そうなると播磨さんみたくソロでの活動になるんだろうか?

だとしたら、内藤さんと播磨さんでユニットを組んだらいいんじゃない?新メンバーを集めて新たなグループを立ち上げるというのも現実的ではないしね。

青山さんと白浜さんは新グループを立ち上げてもいいと思う、ちょうど久保歌恋さんが活動拠点を名古屋から東京に移したから一緒にやったら面白いかも。

スタプラもそろそろ若手だけの新グループを立ち上げていいと思うのよね、既存のグループはキャリア豊富な人がほとんどなので。

ももクロは貫禄、既に殿堂入りといったところで敢えて言及するまでもないだろう。

それでも一つ言うとしたら、いつまでも別格扱いされていてはいけないってことかな。

今やアイドル界全体で見てもレジェンドであることは間違いないんだけど、それを脅かすくらいのグループが出てこないとね。

現時点ではそれに一番近いのが超とき宣かな、観客動員力というのを指標とするならエビ中と大差ないくらいまで来てるし。

フェス終盤で起きた奇跡(?)

各グループによるパフォーマンス、くじ引きで最期を引いたの播磨かなさん。

播磨さんはソロとして参加していたので、各企画はフル出場だったんだよね。

なので、何を歌うのかと思っていたら 3B junior の「勇気のシルエット」を持ってきた。

播磨さん、途中から歌声がぶれ始めたと思ったら感極まって泣いてしまったんだね。

これにはちょっと心を揺さぶられたよね、この日はまだ声出し禁止たっだけど、OK だったら会場はもっとすごいことになっていただろう。

そんな播磨さんを観ていて思ったのが、前回、前々回でシンデレラになっていたらこの曲を歌ったのかなということ。

そんな画も観てみたかったかな、そう思わせてくれるパフォーマンスだった。

2曲目は現在唯一の所属である浪江女子発組合として「ミライイロの花」を歌唱、もらい泣きしてるメンバーもいたね。

一つだけ気になったのはパフォーマンス後のコメント、横浜アリーナみたいな場所でソロで歌える機会なんて今後ないだろうと思ったといったかんじのことを言ってたんだけど、それは偽らざる本音なんだろう。

でも、本気でそう思ってるんだとしたらちょっといただけないね。

というのも、現実というのは思考によって生まれるから。

コーチングという、人間のパフォーマンスを最大限に引き出し夢を叶えるメソッドがあるんだけど、その始祖であるルー・タイスは「全ての変化は内側で起こり外側に広がっていく」と言っている。

内側とは脳内イメージのことで、その変化に合わせて外側である目の前に広がる世界が変わっていくということだね。

つまり、現実というのは自分のイメージが生み出しているものであるということ、これが現時点での科学が導き出した答えである。

それを踏まえて言うと、「横浜アリーナみたいな場所でソロで歌える機会なんて今後ないだろう」というイメージが未来を作ることになるので、そういうイメージは持ってはいけないってことね。

てゆうか、きっと今までも「私なんかがソロで(あるいはグループとしても)横アリみたいなステージに立てるわけがない」と思ってきたんじゃないかな。

厳しい指摘になってしまうけど、これまでの不遇なアイドル活動の軌跡はそういうイメージが生み出した結果なんだよね。

というわけで、播磨さんにはこうなりたい、こうありたいという明確な未来の姿をイメージして、それが必ず叶うと信じてほしいな。

まあ、それは播磨さんに限らずスタプラの全アイドルさん、ひいては全人類に対して言えることだけど。

今後のスタプラフェスでやってほしい企画

最後に今後のスタプラフェスでボクがやってほしい企画、これを書いておこう。

このスタプラフェスは一人のシンデレラを決めるという趣旨で始まったものだけど、それは何度もやるようなものではないからということで、今回からグループ戦に変わったんだよね。

まあそういうのが見たい人もいるだろうしそれは全く否定はしないんだけど、冒頭でも書いたようにボクはもっと楽曲メインのものが観たいのである。

とはいえ、単に個々のグループが持ち曲をパフォーマンスするというのでは、ただのアイドルフェスと大差ないよね。

なので、それなりに趣向を凝らしたものをやってほしいと思っている。

一例として挙げると曲交換ね、ここのグループが他のグループの曲をパフォーマンスするの。

ももいろクローバーZ → サラバ、愛しき悲しみたちよ

私立恵比寿中学 → オメカシ・フィーバー

TEAM SHACHI → シャンプーハット

AMEFURASSHI → メタモルフォーズ

いぎなり東北産 → わざとあざとエキスパート

ukka → タリルリラ

CROWN POP → 真っ白片思い

超ときめき♡宣伝部 → すきっ!~超ver~

ばってん少女隊 → さがしもの

上記の楽曲はマストってわけではなく仮で入れたものだけど、実現するなら「さがしもの」だけは絶対にやってほしいね。

ももクロの「すきっ!~超ver~」とか見たい人も多いでしょ、エビ中の「わざとあざとエキスパート」とかばっしょーの「タリルリラ」なんて個人的に熱望。

ここでの問題は播磨さんと内藤さんだね、浪江として出てもらうのが妥当なのかな。

でもそれだとあーりんとアメフラだけ出番が多くなるよね、まあそこは仕方ないか。

他に一人ひとりにスポットを当てる企画としては、スタプラ楽曲のメドレーで全員にソロパートを割り振るとかね。

その場合、全員通しだと長くなるので3回くらいに分けてやるのがいいかも。

ボクが観たいのはこんなところかな、あとはバラエティー的なものもあっていい。

観客が投票とかで参加できるものがあればベターだね、具体的なアイデアは持ってないけど。

というわけで、次回のスタプラフェスでは上記のようなことをやってほしいな。

PS.次回はスタプラ研究生も出るのかな?オープニングアクトでもいいから出してあげたら?

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