ex.たこやきレインボーが新プロジェクト断念を発表
ex.たこやきレインボー(以下「たこ虹」)が新プロジェクトを断念、メンバーはそれぞれ個人での活動となることが発表された。
突然の発表で驚いたファン(通称「虹家族」)も多かったと思う、とはいえこの手の発表はたいてい突然だったりするもんだけどね。
公式発表によると、「様々な事情が重なり」新プロジェクト立ち上げの環境が整わなかったとのこと。
【大切なご報告】 pic.twitter.com/wwbPCGqh2e
— ex.たこやきレインボー公式 (@taco_staff) March 31, 2022
様々な事情というのが具体的に何なのかは分からないけど、今の社会状況が多少なりとも影響してはいるんだろう。
まあ・・・、それにしてもだよね。
これに関しては裏切られたと感じた人も少なくないだろう、結果的には「やるやる詐欺」だったわけだし。
だからといってメンバーに責任があるわけでもないし、運営だって当然最善は尽くしたんだろう。
それでもこういう結果になってしまったということは、シビアに言えば需要がなかったということなんだよね。
それはそれとして、ボク個人の感想としてはもっとやりようはあったんじゃないかなというところ。
今回のことをコーチング的な視点で見たら、「ドリームキラー」に屈したということなんだよね。
なお、「ドリームキラーとは何ぞや?」という人は以下を参照のこと。
ボクが想像するに、グループとしての活動継続を願うメンバーを大人が説得して(最終的に)断念させたというところなんじゃないかな。
それは、「5人のそれぞれ将来も考え、話し合いを重ねた結果」という文言から伺い知れる。
大人としては、このままアイドル活動を続けていくことに対して、明るい展望を見いだせなかったんだろうね。
でもね、それってただの固定観念であって確定した未来ではないでしょ。
つまりは机上の空論、想像の産物でしかない。
みんなそうやって人に夢を諦めさせるんだよね、そしてそういう人はおそらく自分自身もそうやって夢を諦めてきた人だったりする。
とは言っても、最終的にそういう意見を受け入れるかどうかは本人次第ではあるから、結局は自分自身がドリームキラーだってことなんだよね。
よく言われる「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分」ってやつね、本当は他の誰のせいでもない。
これに関しては仕方のない面もあって、ボク自身はメンバーはもちろんのこと運営のことも責めるつもりはない。
だって、まだコーチング的発想が世間に広まってないからね。
そういう教育を受けていない人が世の中の大多数で、それが何百年何千年と続いてきたんだからしょうがない。
たこ虹メンバーが夢を諦めた理由
実のところ、ボクはたこ虹がこういう結果になってしまったのは必然だと思ってる。
どうしてかというと、もともと大人の思惑によって始まった活動だから。
それに関しては、以下の記事でずっと以前に指摘している。
本人たちが本当にやりたいことと大人がやらせたいことにズレがあるんだよね、大人は大人なりに正しい方向に導いているつもりだったとしても。
たこ虹が結成された時期はももクロがブレイクした時期と重なっていて、事務所としては後に続くグループを育成しようと思ったんだろう。
それ自体は企業の判断としては間違いじゃないんだよね、問題なのはそのやり方であって。
まあ、ももクロからして本人たちの意思によって結成されたグループではないわけけど。
それでもももクロは成功してしまったから、それによって前例ができてしまったんだよね。(悪しき前例ね)
これが結果的にたこ虹など後輩グループを苦しめることになった、というのがボクの見解。
第二のももクロを作る、それはそれでいい。
でも、そのためには初めからアイドルになりたいという明確な意志を持った人を選ぶ必要があるんだよね。
そして、大人はその夢の実現のためのサポート役に徹しなければならい。
本人がするべきゴール設定を大人が勝手にしてはいけないのよ、他人に押し付けられたゴールは本当のゴールではないんだから。
たこ虹メンバーの中でもともとアイドルになりたかった人ってどれだけいるんだろうか?ボクが知ってるのは春名真衣さんだけだけど。
そんな春名さんがいたって、グループというのは一人の意志だけでは動かないからね。
その上、世の中はドリームキラーばかりなんだから心が折れたってべつに不思議ではない。
現にそういう例はボクらの身の回りにもたくさんあるでしょ?残念ながらそれが日本の現状なんだよね。
メンバーに対してボクが危惧していること
今回こういう事態となったことで、ボクにはとても心配なことがある。
それは、メンバーのメンタルについて。
甲子園球場や大阪城ホールでライブをすると大ぶろしきを広げた結果、それを達成することなく活動断念に追い込まれたメンバーの心中はどうだろう?
虹家族に対して申し訳ないという気持ちなのとともに、もしかしたら自分たちを不甲斐なく思っているかも知れない。
このことによって、メンバーの「エフィカシー」が下がってしまうことを心配してるんだよね。(エフィカシーに関しては以下記事を参照のこと)
掲げた目標が100%自分たちの中かから出てきたものであれば、百歩譲ってそういう気持ちになってしまうのも仕方ないとは思う。
でも、それが大人から課せられた目標であったとしたら、ちょっといたたまれないのよね。
たとえ他人から押し付けられた目標であっても、達成できなかったらメンタルはしっかりダメージを受ける。
何故なら、それを成し遂げるようと心血を注ぎこむから、青春の全てを(たこ虹に)賭けてると言ってたメンバーもいたしね。
メンバーに挫折の記憶を刻み込んでしまった大人の責任は小さくないと思う、本来ならしなくて済んだ挫折だろうから。
とはいえ、それを言ったところで時間を巻き戻してやり直すことはできるわけじゃない。
なので、今後は大人が心のケアをしっかりとしてあげてほしい。
今後のたこ虹メンバーがたどる道は?
さて、今後メンバーはそれぞれ別の道を歩むことになる。
現時点ではどんな活動をしていくのか、具体的な発表はまだないわけだけど、新プロジェクトの準備期間中にしていた女優活動がメインとなっていくのかな。
ボクとしては、堀くるみさんあたりは音楽をやってほしいけどね、バラエティーもできるけど。
それと、ボクにはもう一つ思うところがある。
それは、再び5人が結集して夢の続きをすること。
簡単に言っちゃうと再結成だね、今は無理でも将来的には環境が整うかも知れないでしょ?
これは決して突拍子のない提案ではない、X-JAPAN とか解散した後に再結成した例はいくらでもある。
アイドルではあまり例がないけど、音楽業界ではそれほど珍しいことではない。
ただし、一度は諦めたその夢が本当に自分たちのやりたいことであるというのが大前提ね。
決して義務感とかでやってはいけないし、5人が完全に想いを共有していないといけない。
てゆうか、甲子園とか大阪城ホールとか関係なしに、5人でアイドルがやりたいならやればいいのよ、べつにそういう約束とかいらないし。
もっと言うと、究極的には夢が叶うかどうかはどうでもいい。
それをするのが楽しいかどうか、基準はそれだけでいいんだよね。
ボクたちは、生きる上で何かを証明しなければならないわけではない。
なのに、どういうわけか甲子園とか目標として掲げちゃうんだよね、もともとそんな義務はないのに。
やるべきことがあるとすれば、それは生きている時間を精一杯楽しむことだけ。
だって、時間は有限なんだから楽しくもないことをするのは時間の無駄でしょ。
ということで、ボクがメンバーに望むのは今という時を精一杯楽しんでほしいということだけ。
追記(2022年4月19日)
いろいろと調べものをしていたら、以下のようなニュースを発見。
星座百景、このグループを知っている人もいるだろう。
ももクロに憧れももクロと同じステージに立つという夢に向かって活動していたグループで、ももクロライブの際の外周パークやあーりんのソロコンに出たこともある。
星座百景は2022年2月28日に、この社会状況下で思うような活動ができないことを理由に解散を発表していたんだよね。
それが、解散ライブさえもが中止となったことでメンバー、運営が再度話し合った結果、解散を撤回し活動を継続することになったというもの。
想像だけど、たぶん解散の話は運営サイドから出たもので、メンバーはやり切れない想いでその提案を飲んだんだろう。(たこ虹もおそらく同じ)
で、その後メンバーのほうからどうしてもやめたくない、諦めたくないという声が上がって、運営はその強い想いに押し切られたといったところじゃないのかな。
素晴らしい!見事にドリームキラーを撃退しちゃった。
本気ってこういうことなんだよね、諦めるなんて選択肢はないのよ。
ボクはこの前言撤回を全面的に支持する、推しではないけどコーチとしてこれはとても嬉しくなるエピソード。
こういう経験をしたことで、メンバー、運営のエフィカシーは確実に上がったことだろう、それが一番大きいよね。
さて、このニュースを目にして、たこ虹メンバー、運営は何を思うだろう?
今回の決断が本当に納得した上でのものならいいんだけど、「本当にこれでいいの?」って少しでも思っているならもう一度よく考えたほうがいいんじゃないかな。
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