スタプラアイドルさん向け まだ何者でもない無限の可能性を秘めたあなたへ16

前回記事は以下から。

スタプラアイドルさん向け まだ何者でもない無限の可能性を秘めたあなたへ15
また、言葉だけでなく態度や行動にも影響を受けます。 今の時代は特にですが、疲れた顔やうつむいた姿勢の人が多く、楽しそうに生きている人をあまり見かけませんよね。 そんな人たちたちを日々見ていたら、知らず知らずのうちにマイナスのエネルギーを受け取ってしまうのです。

達成可能そうな目標のほうがいいのか?

世の中には、高すぎる目標を掲げると挫折しやすいので、ちょっと手を伸ばせば届きそうな目標のほうがいいという説があります。

そう言われてみたら、あなたももっともだと思うかも知れませんね。

でも、先に答えを言ってしまうとそれは間違いです。

正確に言うと、部分的には正しいけど全体的に見ると間違いってところですかね。

それを説明するためには、まず言葉の定義をちゃんとしておく必要があります。

この「まだ何者でもない無限の可能性を秘めたあなたへ」シリーズでは、あなたが本当にやりたいことを「ゴール」と呼んでいます。

それに対して、そのゴールを達成するための途中段階が「目標」というイメージですね。

例えば、アマゾンの社長になって世界中の人に必要な商品を迅速に届けてより便利な世の中にするというゴールを持っていたとしましょう。

その際には、まずアマゾンに入社する、その後に係長、課長になる、アマゾンジャパンの社長になるといったように段階を踏む必要があるでしょう。

世の中で言われている目標というのがこの段階を踏むということであれば、考え方としては間違いではありません。

ところで、このシリーズの初期には達成不可能と思えるような無謀な夢を掲げましょうと書きました。

スタプラアイドルさん向け まだ何者でもない無限の可能性を秘めたあなたへ その2
女性アイドル25歳定年説なんていうのはただの固定観念にすぎません、法律とかで決まっているわけでもないので自分の考え一つでどうにでもなります。 現に Perfume や Negicco はオーバー30ですし、ももクロも(2021年6月11日以降は)全員が25歳以上ですよね。

そこでは、ありきたりな目標を掲げても見向きもされないからと説明しましたが、実はもう一つ大きな理由があります。

そして、こっちのほうが大事だったりします。

というわけで、今回は無謀と思えるほど大きな夢を掲げることの本当の意味を説明していきましょう。

この世は幻!?

錯視

以前にも紹介した上の絵、覚えていますか?

この絵は灰色の部分に着目していると意味があるようには見えませんが、背景に注意を向けると「LIFE」という文字が見えてきます。

ここから分かることは、人は目の前にある世界をありのままには見ていないということです。

上の絵で言うならば、灰色の部分に何か意味があるはずだとか、背景に文字が書かれていると思って見ているということですね。

そして、人は見ようと思ったものしか見ていないのです。

灰色の部分を見ている時には「LIFE」は見えないし、「LIFE」が見えている時には灰色の部分は気にならないですよね。

それは、言い換えると自分にとって重要な情報しか見ようとしないということです。

さらに、人は知らないものは見ることができないんですよね。

あなたに「LIFE」という文字が見えるのは、あなたがアルファベットというものを知っているからです。

アルファベットを知らない人にはおそらく「LIFE」とは見えないはずで、灰色の部分を見る時のように意味あるものには見えないことでしょう。

これは視覚情報に限ったことではなく、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった他の五感情報においても同じです。

例えば、知らない外国語を聞いても何を言ってるか全く分からないですよね。

あなたの認識というのは、実はこうした脳の仕組みによって作られたものなんです。

あなたは世界のありのままを認識しているわけでもなければ、全ての情報を認識しているわけでもないんですよね。

さて、人は自分にとって重要な情報しか見ようとしないと言いましたが、何を重要と判断するかは人それぞれです。

とすると、たとえ同じ空間にいたとしても人によって見えている世界は違うということになりますよね。

誰も同じ世界を見てはいない、つまりは一人ひとりが別々の世界の住人ということです。

あなたが「ある」と思っている世界というのは、実はあなたの頭(脳)の中にしか存在していないんです。

その世界があなたにしか見えていないのだとしたら、それはもう「幻」ですよね。

そう、この世というのは幻なんです、そこにどんなにリアリティを感じていようとも。

なぜ、達成不可能と思えるような無謀な夢が必要なのか?

さて、ちょっと高度な話をしましたが、ここまでのことは理解できているでしょうか?

今回の話の本題はここからです、そんなに難しくない(はず)なのでついてきてくださいね。

この世というのは幻で、今のあなたに見えている世界は、今までのあなたにとって重要な情報だけでできています。

ということは、あなたの中で情報の重要度が変われば、それに合わせて見える世界も変わるということです。

情報の重要度を変えるために重要なのが、初めのほうで言った達成不可能と思えるような無謀な夢なんですよね。

今のあなたに見えている世界というのは、現状のあなたにとって重要な情報です。

そこに、ちょっと手を伸ばせば届きそうな目標を掲げても、それはあくまで現状の延長線上の未来でしかないので、見える世界はほとんど変わりません。

現状の延長線上の未来をイメージすると、脳は現状のままでいいんだと判断してしまうので、かえって現状は強化されてしまうんですよね。

というわけで、ちょっと手を伸ばせば届きそうな目標を掲げることは、コーチの立場からはおススメしません。

そもそも、ちょっと手を伸ばせば届きそうとか達成不可能そうとかいうのも、単なる思い込みであって事実ではないですしね。

それに、達成不可能と思ってしまったら、上記のような認識のメカニズムによってそういうふうにしか世界は見えなくなってしまいます。

さらに言うと、達成可能かどうかなんて実はどうでもよくて、あなたがそれをやりたいかどうかだけが問題なんです。

達成可能かどうかを基準にしてしまうと、本来一番大事なことである楽しさが置き去りになってしまいます。

そうなると、やりたいことではなくやらなければならない(本当はやりたくない)ことをやるようになってしまうので、結果的に挫折してしまうんですよね。

なので、達成可能かどうかということは一切無視して、本当にやりたいことだけを考えましょう。

では今回はこのへんで、次回は「本当にやりたいことをやるとどうなるか?」です。

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