ファーストペンギン
ペンギンは、つねに群れで固まり集団行動をとるんだけど、実はペンギンの群れには特定のリーダーというものはいないらしい。
そんなペンギンは、群れに何らかの危険が迫った場合は、それに気づいた一羽の後に続くことで危険を回避する。
この、「最初の一羽に従う」というのが彼らの集団行動の特徴なんだね。
その習性は、エサの魚を採るために海へ入るときなんかもそうで、最初の一羽が海に入るまではどのペンギンも入らない。
最初の一羽が飛び込むと、それに続いて他のペンギンたちも次々と海に入っていくんだね。
天敵がいるかも知れない海中に真っ先に飛び込んだペンギンは、身をもってその海が安全であると仲間に示す一方、それによって他のペンギンよりも確実に多くのエサにありつけるというわけ。
ビジネスの世界では、誰もやっていないことにチャレンジする人や、リスクを承知で飛び込んでいく人のことを、そうしたペンギンの習性になぞらえて「ファーストペンギン」と呼ぶ。
超ときめき♡宣伝部の幕張メッセ進出によって起きること
超ときめき♡宣伝部は、2022年10月に幕張メッセでライブを行うと発表。
超とき宣は TikTok で「すきっ!」がバズったのをきっかけに、本格的なブレイク期を迎えた印象があるね。
ちなみに、幕張メッセにはイベントホールと国際展示場があるけど、どちらでやるのかはまだ発表されていない。
国際展示場は1~8ホールと9~11ホールの2か所があって、1ホール単体で使用される場合もあれば間仕切りを取り払って複数のホールをつなげて使用する場合とがある。
まあ、現時点(2022年3月現在)での超とき宣の集客力からするとイベントホールかな。
それか、国際展示場のどこか1ホールのみの使用といったところが妥当だろう。
その場合のキャパは7,000~8,000といったところだけど、それでも過去最大となった立川立飛でのライブの規模をはるかに上回るんだから大躍進だよね。
2015年以降に結成された、いわゆる「妹グループ」の中でこの規模のライブを実施するのは超とき宣が初めてになる。
ボクは、これが呼び水となって後に続くグループが出てくると予想している。
つまり、超とき宣が妹組スタプラアイドルのファーストペンギンになるってこと。
それは単にボクの希望的観測というわけではなくて、ちゃんとした根拠に基づいた予想なんだよね。
ロジャー・バニスター効果とは?
1954年、陸上競技において1マイル(約1,600メートル)走では突破不可能と言われていた「4分の壁」を、イギリスのロジャー・バニスターという選手が初めて突破した。
ちなみに、その時のバニスターの記録は3分59秒4で、1923年にフィンランドのパーヴォ・ヌルミという選手が出した4分10秒3から実に30年以上も経過していたんだよね。
興味深いのはその後で、4分の壁が破られてからというもの、1年のうちに23人も4分を切る選手が現れたこと。
どうしてそんなことが起きたのかというと、選手たちの頭にあった4分を切るのは不可能という思い込みが消えたから。
このように、思い込みが自らの限界を作り「自分ならできる!」という信念が自身の能力の限界を打ち破ることを、「ロジャー・バニスター効果」という。
ついでに言うと、努力を重ねても望む結果が得られない経験が続くと、人は「何をしても無意味だ」と思い努力をしなくなることを、「学習性無力感」というらしい。
超とき宣がファーストペンギンとして幕張メッセに進出することで、ロジャー・バニスター効果が起こり次々とアリーナクラスの会場に進出するというのがボクの見立て。
このロジャー・バニスター効果に関しては、誰もが少なからず似たような経験をしていると思う。
スポーツでも遊びでも、自分が今まで上手くできなかったことを、友人がやれているのを見て「自分にもできる!」と思ったところからできるようになったとかね。
野球の試合なんかだと、ずっと相手投手に抑え込まれていたところで一人の打者がポテンヒットで出塁したのを機に連打が出て、そこから大量点につながるようなことがある。
たとえ当たり損ねのヒットであっても、一人ランナーが出ることによってチーム内に「いける!」っていうムードができると、意外といけちゃうもんなんだよね。
ちなみに、スポーツや芸能の世界では弟、妹に当たる人が多く活躍してたりする。
代表的なところでは野球のイチローさん、大谷翔平選手、フィギュアスケートの浅田真央さん。
それはたぶん、兄、姉を見て「自分にもできる!」と思ったことが理由だろう。
そして、兄、姉を見る(観る=観察する)ことが予習となるので上達も早かったりする。
また、それによって(親など)周囲が優秀とみなして扱うようになるから本人もその気になって、結果的に兄、姉以上に弟、妹のほうが活躍するケースが多いんじゃないかな。
今までロジャー・バニスター効果が起きなかった理由
ここで、もしかしたら「どうして今までロジャー・バニスター効果が起きなかったの?ももクロというファーストペンギンがいたのに」って思った人もいるだろう。
それは、妹組の人たちにとってももクロは「別世界の人」だから。
実際、ばってん少女隊の瀬田さくらさんは2014年のももクロの「桃神祭」を見てアイドルを目指したとか、ukka の村星りじゅさんも同じ小学校の卒業生である百田夏菜子さんに憧れてスタダのオーディションを受けたとか、すでに雲の上の人だったんだもんね。
そんな年齢やキャリア、実績で圧倒的差がある人たちと、自分が同等だと思える人はなかなかいないだろう。
あなただって、先輩であってもいつも一緒にいるような身近な人に対してであれば「自分もあんなふうになろう!」とは思えても、業界の第一人者みたいな飛び抜けた実績の人に対して同じようには思えないでしょ?
まあ、そんなふうに思ってしまうのも思い込みでしかなくて、本当はなろうと思えばなれるんだけどね。
それはそれとして、妹組の人たち同士はデビュー前から一緒にレッスンを受けていたりする。
だから、互いを同じ仲間だと思っているので「あの子たちができるんだから私もできる!」って、すんなり受け入れられるはずである。
ということで、来年2022年後半から翌年早々には超とき宣に続いてアリーナクラスでライブをするグループが出てくるだろう。
超とき宣に続くグループは?
2015年以降に結成されたグループは、超とき宣の他に AMEFURASSHI(旧表記はアメフラっシ)、いぎなり東北産、ukka、CROWN POP、B.O.L.T、ばっしょー、あとは現在ソロの播磨かなさん。
集客力という面では今のところ超とき宣が頭一つ抜けていて、それに続くのが東北産、ばっしょーといったところかな。
東北産は2021年10月にキャパ約2,500人の立川ステージガーデン、2022年3月には同約3,200人の東京ドームシティホールでライブをしてるけど、これはどれくらい入ったんだろう?
立川のほうは確か最終的にソールドアウトした気がしたけど、入場制限もあったはずで半分だとしたら1,200~1,300、7割なら1,700くらいだね。
東京ドームシティのほうは早々にソールドアウトしてたね、イベント実施に関するガイドラインを見る限り、声出しなしなら収容率は100%みたいだから3,200人と見ていいのかな?
これなら次はパシフィコ横浜や東京国際フォーラムホールAなど、5,000人規模の会場も時間の問題だろう。
ばっしょーはわりと早くから Zepp とか2,000人規模の会場でやってたけど、なかなかそこから先へ進めずにいたよね。
2022年の最大目標は11月にあるキャパ約2,200人の中野サンプラザで、ここを埋められるかどうかが試金石となる。
まあ、年明け早々からスケジュールを発表しているくらいだから埋まるだろうし、それはもうマスト事項だよね。
この3組あたりがまずアリーナクラスに進出して、その後を AMEFURASSHI や ukka、クラポが追走することになりそう。
超とき宣、東北産、ばっしょーの次は?
AMEFURASSHI は前述したとおり、アメフラっシからアルファベット表記に変更している。
そしてその変更に合わせるかのように、セカンドアルバム「Drop」をrock field というレーベルからメジャーリリースすることを発表。
この rock field というレーベル、コロンビアの系列みたいで多くのアイドルグループが所属しているらしいね。
今のところ運営は「メジャーリリース」と言っているけど、それはメジャーデビューとどう違うんだろう?
メジャーレコード会社の系列レーベルからリリースするんだから、メジャーデビューと考えて差し支えないのかな、なんにせよいい傾向だよね。
ukka は2019年の時点では頭一つ抜けてる印象だったけど、ここからというタイミングで社会状況が一変してしまい、その後メンバーの脱退なんかもあってちょっとツキがなかった。
しかも抜けたのが実質的なエースだったから、ダメージも小さくなかったよね。
新体制となった今はまだ立て直しの段階かな、ひと夏超すくらいには形が見えてきそう。(夏は場数が踏めるからね)
クラポはここ1~2年でビジュ、パフォーマンスが飛躍的にアップした印象、何かきっかけがあればいける雰囲気あるのよね。
今ボクが注目してるのが藤田愛理さん、スタプラがリリースしたスマホアプリ「スタコミュ」がすっかりお気に入りのようで毎日のように配信してる。
藤田さん、本人も自覚しているとおり「かまちょ(かまってちゃん)」だよね。
素晴らしいのはそれに少しも嫌みがないこと、誰からも愛されるタイプでこれから視聴者数もどんどん伸びると思う。
スタコミュを使うことで、これからそのキャラが多くの人に知れ渡っていけばいいね。
そのためにも可能な限り毎日配信すべきかな、人は接触頻度の多い人に対して好意を抱く(単純接触効果)から。
ひとつ惜しいのは、スタコミュはいわゆる「スタプラDD」向けアプリなので、効果はどうしても限定的になってしまうんだよね。
まあ、それでも今までクラポにそこまで興味がなかったという人に認知されるだけでも十分プラスではあるけど。
ということで、クラポは藤田さんきっかけで広まっていくんじゃないかな。
B.O.L.T はもう少し時間かかるかな、決して今がダメって意味ではないんだけど。
楽曲はすごくいいんだけどそれだけではパンチ不足なのよね、そういうグループはスタプラ以外でもたくさんあるから。
ただ、ポテンシャル自体は高いからやっぱりきっかけ次第だよね、そのきっかけがまだボクには思い浮かばないというだけで。
だから、「これ!」というものを見出してあげられるクリエイター、プロデューサーと出会えれば化けるんじゃないかな。
例えば、遠峰ありささんを華原朋美さんとしてブレイクさせた小室哲哉さんのような存在ね。
最後に播磨かなさん、現時点ではちょっとイメージできないな。
というのも、今はまだ浪江女子発組合と中止になってしまった舞台ぐらいしか活動がないからね。
これから何をしていくのか、形が見えないから論評のしようがないのよ。
でも、現在もスタプラに在籍しているし本人もアイドルとしての活動は続けると言っているから、今後必ず何らかの動きはあるはずで、それが動き出してみないことには何とも言いようがない。
まあ、発信力のある人だからあまり心配はいらないんじゃないかな。
番外編
あともう一点、妹組ではないけど ex.たこやきレインボーの動向も気になるところ。
2022年4月で卒業から1年だから、そのあたりで動きがあってもおかしくない。
卒業後の空白期間は、たぶん「たこ虹色」を消すためのものなんだろう。
アイドルでも俳優でもイメチェンって難しいのよね、芸能人ってそもそもがイメージで成り立ってる存在だから。
高倉健さんなんかも最後まで世間一般が思う高倉健さんのままだったもんね、本当はそれ以外のこともやりたかっただろうけど。
ビートたけし氏の「お笑いは役者もできるけど役者にお笑いはできない」という発言を聞いて、田中邦衛さんと二人で漫才の練習をしていたというから、けっこう本気だったんだろうね。
そんなわけで、旧たこ虹メンバーがどんな形で戻ってくるのかも注目。
まとめ
ひととおり見てきて、2022年以降のスタプラの未来は明るいというのがボクの印象。
ファンの人の中には、ここまで来るのに時間がかかり過ぎてると思ってる人もいるかも知れないね。
確かに、多くのメンバーは2015年から活動をスタートしているので、アイドルの中ではもうそれなりのキャリアではある。
そういうことも考慮してそれぞれのグループの現在地を見たら、物足りなさを感じる人がいても不思議はないかな。
でも、事務所はたぶんそんなに急いでないというか、ボクにはここまでじっくりと、大切に育ててきたように見えるんだよね。
その甲斐あってか、どのグループも今ではどこにでも自信を持って送り出せるくらいになってると思う。
どだから、何か一つのきっかけさえあればいつでもブレイクするだろうね。
それは、例えて言うと「過冷却水」みたいなものかな。
水は普通0℃で氷になるけど、ゆっくり冷やすと0℃以下になっても液体のままなんだよね。
そこに、何か刺激を加えると一気に氷になる。
今の妹組はそんな状態なんだと思うよ、きっかけ待ち、見つかり待ちとでも言ったらいいのかな。
そのきっかけは、何もクリエイターやプロデューサーといったプロの人にしか起こせないものではない。
今は個人でいくらでも情報発信ができるから、あなたにも十分に起こせることである。
ということで、尊い推しのためにあなたも何か情報発信してみては?
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