第5回ももいろ歌合戦観戦記 勝敗のポイントとなったのはラスト2対決

前回までの記事は以下から。

第5回ももいろ歌合戦観戦記 二年ぶり有観客開催の日本武道館で体感した魅力
というか、まず公演の作り手側にアーティストに対するリスペクトがあって、それが直接言葉で伝えなくともちゃんと観客に届いているということ。 そして、それを感じ取ったアーティストが想いに応える、そういう理想的な空間になるんだよね。
第5回ももいろ歌合戦観戦記 最強アイドルメドレー2021 前編
ここに小島さんを入れ込んだのは大抜擢だったけど、期待をはるかに超えてカッコよかったね。 「柚姫の部屋」の正月スペシャルで春名真衣さんが言っていたけど、ステージ裏ではモニターを見ていた女性陣から悲鳴が上がったんだとか。
第5回ももいろ歌合戦観戦記 最強アイドルメドレー2021 後編
この曲、Bメロの「君の心の中に隠れた~」ってところが演歌っぽくて個人的にお気に入り。 スタプラフェスの時にも思ったけど特攻服がいいよね、絶対に目を引くから。 東北産は今後、「対外試合」には常にこのスタイルで行ったほうがいいと思うよ。
第5回ももいろ歌合戦観戦記 物議をかもしたプロレス、電流爆破の真相
本家紅白のほうでは、直近のヒット曲もなく毎年のように同じ曲ばかり歌っている人がいるって批判もあったりするよね。 もちろん色んな意見があっていいんだけど、正直それの何がいけないのか?ボクには今一つ理解ができない。

今年の顔2021

この企画が始まったのは前年からだったかな、主にネットでブレイクした人を取り上げてるみたい。

ネットって基本的に自分の興味、関心のある情報しか入ってこないから、これを見ることでその年にどんな人、どんな曲が巷で流行っていたかを大まかに知ることができるよね。

ひろゆきさん、この人については特に論評することはないかな、音楽と関係ないし。

まなまるさん、クレヨンしんちゃんのものまねでピアノの弾き語りをするのがウケてるみたい。

前年のハラミちゃんに次いでピアノ弾き語り系のユーチューバーだけど、この分野ってまだ開拓の余地がありそうで今年以降また新しいタイプの人が出てきそうだね。

もーりーしゅーと、鈴木鈴木、奇しくも兄弟デュオだね、こういうハモリ系が今どきの流行りかのかな?

Saucy Dog とあたらよ、両バンドとも音的にはシンプルで昔の音楽っぽいわりとスカスカなアレンジの印象。

ののちゃん、こういうのがウケるのは時代背景って気がするね、それだけ今が世知辛い世の中ってこと。

ヒコロヒー、この人はテレビで人気なのかな、ボクはテレビ観ないから知らないんだけど。

しらスタ&虹色侍ずま&松浦航大、この人たちはそれぞれボイストレーナーさんみたいで、松浦さんは第3回の本編前でものまねとかやってたよね。

しらスタさんはなにやらミスを犯したみたいで自身の YouTube チャンネルで弁明していたね、ボクは特に気にならなかったというか気づかなかったんだけど。

このコーナーの最後では、以前にももクロライブに参加し東京オリンピック、パラリンピックにも出場した選手が紹介されていた。

中にはメダルを獲得した人もいるんだよね、このへんはチームももクロに先見の明というか見る目があるんだな。

「愛のメモリー」に見る紅白のあるべき姿とは

本編再開、白組はサイプレス上野とロベルト吉野で「よっしゃっしゃす〆」、この人たちはレーベルメイトだね。

そういえば今回は同じ「ラップ枠」の Creepy Nuts が出てなかったね、このままもう出ないんだろうか?

紅組は妃海風さんとももクロ玉井詩織さんによるディズニーメドレー、曲は「自由への扉」「いつか王子様が」「美女と野獣」の3曲。

玉井さん一段と歌が上手くなったね、ももクロ全員が歌唱力上がってるけど。

10年前のももクロに、「10年後にはこんなことになってるよ?」ってこのももいろ歌合戦を見せてあげたいよね、たぶん信じないと思うけど。

次は白組が西川貴教さん「WHITE BREATH」で紅組は松崎しげるさん「愛のメモリー」、これは声量対決かな。

西川さんはリアルタイムでの有観客は初めてだね、前々回はももクリ2019で歌った時の VTR 出演だったから。

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泉谷しげるさんのところでも言ったけど、「愛のメモリー」はもうももいろ歌合戦における年越しの風物詩だよね。

松崎さんは毎年これでいい、もはや「愛のメモリー」じゃなかったら逆にクレームが来るんじゃない?

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それを考えたら、北島三郎さんが「まつり」を歌って紙吹雪が舞い散る光景こそが紅白の正しいあり方じゃないかな。

一部視聴者からのマンネリ批判に日和ってベテランを十把一絡げに排除するのは間違いだと思うのよね、まあそういう声が上がるのはそもそもの番組作りに問題があるんだろうだけど。

ヒプノシスマイクによる応援ラップを挟み最終対決へ

ここでまた小休止、恒例となったヒプノシスマイクによる応援ラップが入る。

これ、毎年反響がすごいみたいね、Abema TV での個別のアーカイブの視聴者数も断トツで多いし。

再開後は白組 NOKKO さんで「MOON」、これはレベッカ時代の曲だね、シンプルにいい曲。

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もともとアルバム「POISON」収録曲で後にシングルカットされたって記憶してるけど、違ったかな?

紅組はさだまさしさんで「案山子」、さださんは唯一紅白と掛け持ち出演。

この例から考えるに、ももいろ歌合戦に出ることは必ずしも紅白出場の足かせにはならないってことかね。

なので、紅白を狙ってるアーテイストもももクロサイドからオファーがあったら安心して出てくれたらと思う。

続いて白組は大友康平さんで「AMBITIOUS」、ボクの予想(というか希望)では「嵐の金曜日」だった(当日が金曜日だったから)んだけど違ったね。

この曲、東京03飯塚さんのお気に入りらしい。

対する紅組は勝負の大ネタ、s**t kingz とももクロあーりん、玉井さんによる「FFP feat. C&K / 華麗なる復讐 -“THE SHOW” ガチダンス Remix ver.-」。

これ、すごかったね、ここで紅組がグッと勝利を引き寄せた感あったよ。

s**t kingz って、失礼ながらボクは全然その存在を知らなかったんだけど、世界的に有名なダンサーさんなんだね。

ちなみに、メンバーのカズキさんは超特急のダンスの振り付けとかもしてるみたいでスタダとは既に接点がある。

で、色々と調べ物をしていたらこんな動画を見つけたよ。

そしていよいよ最終対決、白組トリは吉田栄作さんで「人生はひとつ でも一度じゃない」とMOA による「今を抱きしめて」。

「人生はひとつ でも一度じゃない」はいい曲だね、さっそくダウンロードしてみた。

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「今を抱きしめて」は当時有線でよく流れていたけど、誰が歌ってるとかまでは知らなかったな。

女優の仙道敦子さんと栄作さんによるユニットが NOA だから、そこからももクロ百田夏菜子さんの M を取って MOA なんだね。

これ、X JAPAN の SOSHIKI さんの作詞作曲でドラマの主題歌だけど、若者向けのデュエットソングを作ってほしいというプロデューサーからの依頼によってできたものらしい。

ちなみにサブスク配信はされてないみたい、何かきっかけでもない限りたぶん今後も配信はされないだろうね。

今回の歌合戦で特に印象に残ってるのが百田さんの歌唱ね、ビブラートがすごく特徴的。

それを聴いていて思い浮かんだのが中森明菜さん、俗に言う“明菜ビブラート”だよね。

念のため断っておくと、べつにどっちがいいとか言っているわけではないからね、比較をしているわけではない。

「大トリ五木ひろし」というインパクト

そしていよいよ大トリ、五木ひろしさんの「契り」ね。

五木さんがステージに現れた時の現場の空気感が独特だった、何か神聖なものに触れるような気持ちにでもなったのか、姿勢を正す人も多かったな。

生歌唱を聴くのは初めてだったんだけど、まあ圧倒的だった、紅白50年連続出場の重みみたいなものを感じたよね。

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歌唱後に MC で飯塚さんも言ってたけど、五木さんが出てくれたことでももいろ歌合戦に箔が付いたというか、ステータスがまた一段上がったと思う。

これ、対世間ということでもそうだけど、それと同等かそれ以上に日本の音楽、エンタメ業界に与えるインパクトが絶大だと思うのよね。

これはもう「事件」と言ってもいいくらいで、これを超えるものがあるとしたら北島三郎さんとか矢沢永吉さんが出てくれることくらいじゃないかな。

今後、若手のアイドルさんとかを中心にももいろ歌合戦に出たいという人が増えていくと思うよ。

優勝は紅組 今回の勝因は

今回のももいろ歌合戦、ご存じのとおり勝ったのは紅組。

勝因はトリ対決の直前のs**t kingz とあーりん、玉井さんのパフォーマンスと五木さんだろうね。

白組トリの百田さん栄作もよかったんだけど、インパクトでは紅組のほうが上だったと思う。

以前から指摘しているけど、このももいろ歌合戦は男女別で組分けしていないせいもあって、白組紅組の区別が付きにくいよね。

というか、途中の対戦でどっちが白組とか紅組とか考えながら観てる人はほとんどいないだろう。

だから、どうしたって終盤のインパクトの差で決まることになる。

で、今回は紅組のほうにより大きなインパクトがあったってこと。

そりゃあそうだよね、ラスト2対決のラインナップを比べたら話題性は紅組のほうにあるように見える。

ということで、今回は勝敗の予想はしやすかったんじゃないかな。

結果発表からの水前寺清子(チータ)さん、恒例の「三百六十五歩のマーチ」で一年の締め。

チータさんが出てきた時、五木さんに「よっ!」ってかんじで手を振っていたのが印象的。

五木さんといえども初の現場でさすがに平常心ではなかったと思うんだけど、旧知の仲のチータさんが出てきたことで多少なりとも落ち着いたと思うのよね。

それはチータさんにとっても同じで、毎年出ているとはいえ勝手が違う現場において五木さんの存在は心強かったんじゃないかな。

その後の二人の絡みを見ていて勝手ながら安心したんだよね、この現場にちゃんと馴染んでくれているって。

年越し後のあいさつで五木さんが客席に向かって「HAPPY NEW YEAR!」と言ったのを見て、次も出てくれるって確信したよね。

ということで、今回もまた前回を超えて過去一の歌合戦になったんじゃないかな。

そして次回もまた今回を超えるものを作ってくるんだろう、今から大晦日が楽しみだね。

第5回ももいろ歌合戦観戦記 今回の総括と次回の予想と個人的希望
そんなふうに、本来はアウェイのステージにもかかわらずホームのように振舞えてしまうというのが、ももいろ歌合戦の一番素晴らしいところだと思うのよね。 そういう体験をしてもらえなかったのが残念ではある、次回こそはフルスペックのライブを期待したいな。

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