キツネサインという奇跡
ヘヴィメタルではお決まりのメロイックサイン、実はそう呼んでるのは日本人だけみたいで正式にはコルナと言うらしく、その起源は古代ギリシャにまで遡るとされる。
ちなみに、プロレスではスタン・ハンセンがテキサスロングホーンとして使用していたね、「ウィーッ!」という雄叫びと共に。
でも、あれは実は「ウィーッ!」ではなくて「Youth!」と言っていたんだよね。
ハンセン曰く、「俺が日本に来た当時、まわりは年上ばかりで俺が一番若い世代だったんだ。だから俺たち若者が上の世代を食ってやるぞという思いを込めて『Youth!』と叫んでいた。」らしい。
あ、「youth」とは若さって意味ね。
BABYMETALにはこれとよく似たキツネサインというものがあるが、もちろんそれはテキサスロングホーンではなくメロイックサインが元になっている。
BABYMETALのマネージャーでありプロデューサーであるKOBAMETAL氏が、このメロイックサインをメンバーに教えたところ間違えて覚えてしまい、「キツネさんみたいだね!」と言って遊び始めたのが始まりと言われているね。
これってミラクルだよね、この間違いがあったからこそキツネ様のストーリーができたわけで、それがなかったら名曲「メギツネ」も誕生してないんだから。

これに関しては、ボクはメンバーにボーナスを支給してもいんじゃないかと思う。(ホントに出てたりしてね)
タラレバの話になっちゃうけど、もしもこの間違いがなかったら今とは全く違ったBABYMETALになっていただろうね。
このキツネ様及びキツネサインの効果は絶大だと思う、これによって強いインパクトを与えることができるし、BABYMETALにオリジナリティにもなっているから。
神バンドがあってこそのBABYMETAL、だけど
BABYMETALを語る上で欠かせないのがサポートミュージシャンの神バンドだよね、神バンドなくしてここまでの躍進はなかっただろう。
これはもう断言できる、メタルでカラオケなんてありえないから。
特に海外では相手にもされなかったと思うよ、それどころかフェスなんかに出てたら物を投げられてても不思議じゃない。
主にアンチの人たちの中に、BABYMETALなんて神バンドがすごいだけ、神バンドがいなかったら売れてないって声があるけど、それは後半部分に関してはあながち間違いではないと思う。
でも、神バンドのメンバーが評価されるのもBABYMETALがあってこそなんだよね、どんなに凄腕のミュージシャンでもそれだけで売れることなんてまずない。
例えばさ、大村孝佳さんはマーティ・フリードマンバンドのサイドギターだったんだけど、その当時から今ほどの人気なんてなかったでしょ?
てゆうか、大村さんの存在自体を知らなかった人のほうが圧倒的だよね。
どんなにすごい演奏ができるとしても、気づいてもらえななきゃ評価されることはないわけで、彼らの才能を知らしめるためにはBABYMETALが必要だったってわけ。
つまり、BABYMETAL、神バンド共にお互いなくてはならない存在で、共生生物みたいな関係なんだよね。
あ、そう言えばアンチさんの声の中には、売れたのは事務所の力だってのもあったな。
これはもう見当違いも甚だしい、もしそうなら「さくら学院」だってもっと売れててもいいはずだだよね、海外進出とまではいかなくても東京ドームくらいやってなきゃつじつまが合わない。
ついでに言えば事務所の人たち全員もっと売れてなきゃおかしいってことになっちゃう、ほとんど言いがかりレベルの主張だよね。
でも、アンチさんの言う「事務所の力」というのとはまた別に、わりと信頼のおける事務所だとは言えるかな。
プロインタビュアーの吉田豪氏が言うには、もしも自分の姪っ子を入れるとしたアミューズ、スタダ、アップフロント(ハロプロの事務所ね)がいいとのこと。
その意見に関しては、たくさんのアイドル現場に足を運んで芸能界の裏を見てきた人の言うことだから、ボクはそれなりに信憑性はあるかなと思ってる。
これまでの神バンドの役割とは?
少し話が脱線してしまったけど、結論としてはキツネ様と神バンドの存在はとても大きいよねってこと。
その神バンドだけど、最近ちょっと異変が起きてるみたいね。(ちょっとどころではないかも知れないが)
その一つはマスクを着用するようになったこと、そこにはバンドメンバーの正体を隠したいという思惑がうかがえる。
だとしたら、そのうち楽器もオリジナルのものになるかもね、一時期(KARATEの時)ギターがESPのARROW-7になったみたいに。
まあ、それでも演奏フォームや音色、身体的特徴から正体はバレるだろうけどね。
何のために正体を隠すのかというと、ファンの目をフロントメンバーのほうに向けさせたいからじゃないかとボクは思ってる。
BABYMETALは結成からしばらくして神バンドを投入したわけだけど、当初はまだ持ち歌も少なかったので、それをバンド演奏によって補う必要があったんだろうね。
それともう一つ、当時の実力ではまだフロントだけで魅せられるレベルにはないという運営(KOBAMETAL氏)の判断もあったかも知れない。
と言ってもそれは決してレベルが低いって意味ではなく、KOBAMETAL氏の求めるレベルが高かったってことね。
神バンドの今後
ここにきてそれらの問題が解消してきたので、神バンドへの依存度を下げる方向へ舵を切ったんじゃないかな、バンドソロが減ったのもたぶんそのため。
それにプラスして、既存のバンドメンバーのスケジュールを(ライブ本数の増加などもあって)押さえるのが難しくなってきただろうしね。
きっと、今後も頻繁にメンバーは入れ替わるんじゃないかな。
あともう一つ考えられるのは、今回のワールドツアーのアメリカラウンドでは昨年の日本公演に参加したGalactic Empireのメンバーが神バンドを務めていると言われてるよね。
となると、その正体を隠すためにもマスクは必要だったってことになる、それならいっそSlipknotみたいにしてしまえと。
だって、神バンドの時は素顔(+ペイント)ってわけにはいかなだろうし、かといっていつものマスクってわけにもいかないもんね。
どちらにせよ今後も神バンドはマスク着用になると思われる、ファンとしてはちょっと残念な気もするけど。
Only the Fox God knows!
でも、裏を返せばそれだけBABYMETALが成長したってことで、そういう意味ではこの変化は喜ばしいことになるんじゃないかな。
そういった変化はあっても、BABYMETALあっての神バンド、神バンドあってのBABYMETALという関係性自体はこれからも変わることはないだろう。
なので、最終的には何も心配することはないと思うよ、日本公演では大村さんはじめこれまでの布陣で行くだろうしね。
あ、もしかしたらヨーロッパラウンドではSabatonメンバーが神バンドだったりして、彼らはスウェーデンのグループだからさ。
ということで、全ては Only the Fox God knows!だね。
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