中野サンプラザ、ばっしょー史上最大規模のライブ
2022年11月26日、ばってん少女隊の過去最大規模のライブである中野サンプラザ公演「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」に行ってきた。
中野サンプラザはボク的には二度目、2016年のスターダスト☆レビュー以来。
そして、今の予定では今回が最後になるね、2023年7月には建て替えのため一旦閉館となるから。
まあ、2028年にはキャパ7,000人規模の会場に生まれ変わるとのことだから、現状のサンプラザはこれが最後ってだけだけど。
でも、7,000人はちょっと大きすぎかなとも思う。
ちなみに、現行のサンプラザのキャパは約2,000人。
7,000人と2,000人の間の4~5,000人規模の会場がもっとあるといいんだけどね、それに該当するのは東京国際フォーラムのホールA かパシフィコ横浜くらいしかない。
なので、中野クラスからのステップアップってなかなか難しいよね。
急に3倍以上も観客動員を増やすなんて至難の業でしょ、パシフィコだって2倍の4,000人だし。
ちなみに、中野サンプラザよりも少し大きい会場となると約2,500人の立川ステージガーデン、約3,200人のアリーナ立川立飛がある。
普通に考えたら次のステップはこのあたりになるかな、ただし中野や武道館、横浜アリーナなどと違ってアクセスがちょっと悪いけどね。
とはいえ、過去にはももクロや BABYMETAL もそのへんをすっ飛ばして一気にステップアップしていったから、それはばっしょーだって決して不可能ではない。
それはそれとして、今回の中野公演は座席に恵まれて、なんと最前だった。
過去に2列目というのは CROWN POP で経験してるけど、最前だと基本的に視界を遮るものがないから快適だったね。
今回は、そんな中野の最前席から観たライブの感想を。
開演前後やステージセット、衣装、演出について
7周年ライブでは、ライブ中を除いてステージセットの撮影が可だったんだけど、今回は全面的に不可だったので個人の画像はなし。
その代わり、音楽ナタリーさんが記事をアップしていたのでリンクを添えて引用させていただいた。
今回のライブはサブタイトルが「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」ということもあり、開演前後には祭囃子のような BGM が流れていたね。
衣装に関して、スタート時の衣装はトレンチコート風。
色味は超ときめき♡宣伝部のようなパステルカラー、ここまでガッツリとメンバーカラーの衣装は初めてだよね。
MC 明けの4曲目から「九祭」衣装に早着替え、5曲目からは「九祭」収録曲の中から九州7県にまつわる楽曲パート、12曲目の「禊 the MUSIC」までがこの衣装。
幕間(まくあい)映像を挟んで後半、13曲目の「ばりかたプライド」からはこれも初披露の黒衣装。
これは差し色としてメンバーカラーが入ったもの、最近の衣装は大人っぽい感じのものが多いという印象。
アンコール明けは今回のグッズである Tシャツと法被、アンコールは Tシャツって誰がいつ始めたんだろうね?
ステージセットについて、今回は最大高さ4メートルの立体ステージに大型の LED スクリーン。
更に、照明にはレーザー光線なども使われていて、ばっしょーのライブ史上一番の派手な演出だったね。
そしてもう一つ、これも初の試みとなるダンサーの投入、特別ゲストとして鹿児島県鹿屋市のかのやカンパチロウさんまで登場。
これだけ色々と凝った演出ができたのも、会場が物理的に大きくなったことと、それに合わせて予算もそれなりに使えるようになったからだろう。
Twitter でもつぶやいたけど、アーティスト活動ってたぶんこのレベルまで来るのが一番大変なんじゃないかな。
それまではステージが小さいとか予算が少ないとかで、やりたいことが十分にできないだろうから。
なので、ほぼパフォーマンスだけで勝負しなきゃいけないわけだけど、それだからこそ力が身につくという面もあるだろう。
そう考えると下積みも悪いもんじゃない、てゆうか絶対に経験したほうがいいよね。
ここからは、それまで磨いてきた力に加えて演出面でより魅力を引き出すことができるから、今後ばっしょーはきっかけ一つで一気にブレイクする可能性が高い。
セットリストについて
ここでは当日のセットリストについて、以下がそのセトリ。
01. 虹ノ湊
02. スウィンギタイ
03. ジャン!ジャン!ジャン!
04. YOIMIYA
05. 御祭sawagi
06. 和・華・蘭
07. 沸く星
08. 南風音頭
09. さがしもの
10. Bright & Breezy
11. OiSa
12. 禊 the MUSIC
13. ばりかたプライド
14. でぃすたんす
15. FREEな波に乗って
16. わたし、恋始めたってよ!
<アンコール>
17. OiSa PARKGOLF REMIX
18. ありがとーと
19. 御祭sawagi
終演時の MC で上田理子さんも言ってたけど、今回のセトリは全て 3rd.アルバム「ふぁん」以降の楽曲のみで構成されている。
セトリに関してはボクも注目してたんだけど、「そうきたか!」って感じだったね。
実際、難しいと思ったのよね、「九祭」が今までの作品とはあまりに違うから。
「ばりかたプライド」や「FREE な波に乗って」みたいに「OiSa」以降もバンドサウンドの曲は出してはいたけど、「わたし、恋始めたってよ!」からの打ち込み系ダンスミュージックに本格的に舵を切って以降のファンにとって、「おっしょい!」とかはあまりに路線が違うから戸惑いかねないもんね。
とはいえ、「九祭」楽曲だけでは尺的にも短くなってしまう。
まあ、BABYMETAL なんかはそれくらいのセトリで普通にライブをやってたりするけどね。
BABYMETAL のライブは11~13曲で時間も90分くらいで、初めて日本武道館でやった時にはまだアルバムは一枚しか出してなかったし。
それでも成立しているのは、単純にクォリティが高いのもそうなんだけど、アルバムごとに作風は違えどメタルという軸はぶれてないからだろうね。
ただ、BABYMETAL のライブは MC も衣装チェンジもないから、メンバーもバンドも途中で一息入れるということもできないので、そのくらいの時間が体力的に限界だったりもするからなんだけど。
ついでに言うと、一度温まった会場の空気を MC や衣装チェンジで冷ましたくないという、プロデューサーである KOBAMETAL 氏の考えによるものでもある。
ばっしょーはアルバムごとにジャンルも少しずつ変えてきたから、当然旧来からの楽曲を好んでいる人もいるよね。
なので、「九祭」楽曲だけでセトリを組むとなると、古参のファンにとっては逆に不満を与えかねない。
今回のライブは「九祭」のリリース直後というタイミングでもあり、サブタイトルも「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」としているから、「九祭」楽曲が中心になるのは当然だよね。
問題は、それ以外の楽曲をどうするかということで、一番苦慮したのはそこだったんじゃないかな。
それに関しては明確な最適解はないとは思うんだけど、上田さん曰く今回は敢えて 3rd.以降の曲だけで構成したとのこと。
その理由に関しては、ちょっと正確に覚えていないんだけど、チームばってんとしての決意を表したものみたいなことを言ってた気がする。
ちゃんと覚えているのは、、過去曲をこの先やらないということではないということ。
ということで、これ以降のライブではどんなセトリ組んでくるんだろうね。
また、新曲はどんな曲になるんだろう?
ここでまた違うジャンルに行くということは考えにくいし、そもそもその必要性も感じないから今の路線に沿った曲になるんだろうけどね。
ボク自身は思い切って過去曲を捨てるのもアリだとは思うけど、PayPay ドームでのライブを考えたら「おっしょい!」は捨てがたいとも思う。
う~ん、悩ましいね、まあ全てはチームばってんが決めることだけど。
ここまでだいぶ長くなったので今回はこのへんで、次回はライブ本編を中心に。
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