楽曲派推奨!ばってん少女隊「九祭」はアイドルに興味のない人こそ聴くべき作品だ

素晴らしい、これはもう文句なく名盤!

何のことかと言うと、ばってん少女隊の 4th アルバム「九祭」。

前作「ふぁん」のリード曲「OiSa」だけど、これが思いのほかバズったこともあって、ばっしょーはダンスミュージックの方向に路線変更したんだよね。

その路線変更後の最初のアルバムということで、期待半分不安半分でリリースを待っていたわけだけど、不安なんて全くの杞憂だった。

というか、リリース直前にアップされた YouTube のティザー動画を観た時点で名盤だって確信した。

ボク個人としてはバンドサウンドが好きで、元々「おっしょい!」がお気に入りではあったんだけど今の路線も悪くない。

というより今のばっしょーはこれでいい、むしろこの路線を突き詰めてもらいたいね。

でも、よく考えたら2nd アルバム「BDM」もばってん(B)ダンス(D)ミュージック(M)だった。

なので、音楽的な部分が変わっただけで基本的な軸は全然ブレてないんだよね。

今回は、そんな「九祭」について具体的に何が良いのか、ボクなりの気づきを記していこう。

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「九祭」の素晴らしいところ

まあ、ぶっちゃけわざわざ言葉で説明しなくても、名盤かどうかは聴けば分かるよね。

でも、それは逆に言えば聴いてもらえないことには伝わらないということでもある。

まずは聴いてもらわないことには始まらないので、現時点で興味のないという人に聴いてもらうためにも説明する必要があるだろう。

というわけで、ボクが思う「九祭」の特長は以下の3点。

  • 九州をテーマとしたコンセプトアルバム
  • 「和」の要素を大事にしている
  • グループとしてのレベルアップ

九州をテーマとしたコンセプトアルバム

まず地元九州を打ち出してる点がいいよね、せっかく地方を拠点にしてるんだからそれをメリットとして生かさない手はない。

この「九祭」は、特に九州在住、出身者の琴線に触れるものになってると思う。

以前にも書いたと思うけど、東京に比べて地方は不利というのはもはや過去の話だよね。

SNS を通じて誰もが簡単に情報発信できる現代では、独自の文化、言語を持つ地方のほうが差別化できる分むしろ有利でしょ。

「九祭」で強いて足りない点を挙げるとするなら、方言が少ないことかな。

ボク的にはもっと方言を取り入れるべきだと思ってるのよね、それによってより差別化もできるし、聞き慣れない言葉のほうが記憶に残りやすいから。

ただし、そのへんのさじ加減はけっこう大事で、メンバーが使わないような言葉はあまり使わないほうがいいとは思う。

「おっしょい!」では方言をこれでもかと詰め込んでいたんだけど、比較的に年配の方が使うような言葉も多かったので、少しリアリティーに欠けるところはあったよね。

だから、「いま、何しようと?」とか「~やけん」みたいにメンバーが普段から使っている自然な表現のほうがいいだろう。

関西弁ならそういう曲はけっこうあるんだけどね、やしきたかじんさんの「やっぱり好きやねん」みたいに。

「和」の要素を大事にしている

ダンスミュージックっていうと、最近は K-POP が流行りだよね。

そっちの方向には行かずに和、つまり日本的なものに重きを置いたのはいい判断だと思う。

AMEFURASSHI はそっちの方向に行ったけど、陣営の選択だからべつにそれはそれでいい。

アメフラは東京のグループだから、そっちに行くのも理解はできるよね。

ただ、そっちの世界は本家と同じ土俵で勝負しなきゃいけなくなるから、ちょっとハードルが高い気はするけど。

それはそれとして、日本が大好きで自国の文化や風習に誇りを持ってるボクとしては、和を前面に打ち出すというのは大歓迎。

現代の世界の中心はアメリカやヨーロッパだけど、日本というのは多くの面でそれらの国や地域とは違っていて、それこそが一番の魅力でしょ。

なのに、それを消していたら魅力は半減どころか何もないと言っても過言ではないよね。

この先、ばっしょーは海外の音楽好きから発見される可能性が高い。

つまり、今のばっしょーは世界をも目指せるグループだってこと、ボク自身は以前のスカコアの時からそう言ってきてるけど。

ももクロの妹グループ、その可能性について考えてみた ばってん少女隊編
BABYMETALが世界でブレイクしたのはアイドルとメタルの融合によるメタルダンスユニットというコンセプトが斬新だったことと、日本語で歌っているからなんだよね。 だから、ばっしょーはもっと博多弁にこだわったほうがいいし楽曲もスカコア一辺倒でいいのよ。 それにさ、方言女子ってかわいいでしょ?

YouTube のコメント欄とか、既にそういう予兆みたいなものも見えるよね、さすがに現時点ではまだ BABYMETAL ほど外国語で溢れてはいないけど。

グループのレベルアップ

この「九祭」は楽曲のクオリティーからして高いんだけど、それをこなせるくらいにグループの実力が上がってるよね。

まあ、過去の作品だってクオリティーは決して低くはなかったんだけど。

今にして思うと、当時のメンバーではまだ力不足で作品の魅力を十分に伝えきれてはいなかったかな。

でも、それは過去がダメだったという意味ではなくて、当時は当時なりに精一杯のことはしていたわけで。

例えば、小学生がどんなに必死に頑張ったって100メートルを9秒台では走れないでしょ?

だからって誰もそれをダメだとは言わないよね、しょうがないことってあるのよ。

キャリアを重ねる中で、歌唱力やダンスなど表現力とともに体力もついて、楽曲のクオリティーとのギャップがなくなってきたというところ。

上記に挙げた3点が「九祭」を素晴らしい作品にしている、これがボクの見解。

「環状線の外側」に訴えることの重要性

さて、前項までは主に隊員さん、及びスタプラ DD か、せいぜいドルオタと呼ばれる人あたりまでは共感してもらえるかもだけど、ボクが本当に届けたいのはその外側にいる人たちなんだよね。

この2022年にアントニオ猪木さん逝去されたけど、その猪木さんが生前によく「環状線理論」というのを唱えていた。

それは、要約すると環状線の内側にいるのがプロレスファンで、その外側にいるプロレスに興味のない人にどうやって振り向いてもらうかというもの。

この先ばっしょーがドームをはじめもっと大きな会場でライブをするためには、環状線の外側の人を取り込む必要がある。

まあ、それに関しては現時点ではまだ確かな方法が見つけられずにいるんだけどね。

とはいえ、手をこまねいているわけにもいかないので、とりあえず思いつく限りのことはしてみよう。

一つ手掛かりになるのは、制作に携わった名のある作家人かな。

まずは彼らのファンに訴えるのがいいかと思う、それを好んで聴いてきた人たちなら受け入れやすいだろうしね。

http://bit.ly/3V7V64m

ASPARAGUS のヴォーカル & ギターで木村カエラさんのプロデュースも手掛けた渡邊忍さん、「OiSa」「わたし、恋始めたってよ!」「禊 the MUSIC」を担当。

水曜日のカンパネラのメンバーでサウンドプロデューサーのケンモチヒデフミさん、「YOIMIYA」「さがしもの」を担当。

シンガーソングライターでラッパーの ASOBOiSM さん、トラックメイカーでサウンドプロデューサーの PARKGOLF さん、「御祭sawagi」を担当。

ラップシンガーで作詞家、小説家でもある Daoko さん、skillkills のベーシスト、コンポーザーのGuruconnectさん、「和・華・蘭」を担当。

その他の楽曲に関しても、改めて見てみると豪華な布陣だよね。

自主レーベルのアイドルにこれだけの人が集まるって、普通にすごいことじゃない?

この「九祭」でボクが一番に心惹かれたのが「御祭sawagi」、最高にカッコいいよね。

ばっしょーを紹介する時、いろんな切り口があると思うけど今ならまずこの曲から入ってもらうかな。

自分の持ち曲ではないけど自信を持ってお勧めできる、そんな一曲だね。

人に勧める際に一つだけ気を付けなきゃいけないのは、興味のない人には絶対に勧めないということ。

実は、人というのは売り込みが大嫌いなんだよね。

それはあなたも理解できるだろう、ボクなんかはそれが理由でアパレルショップがあまり好きではない。

ほら、アパレルの店員って(もちろん全ての人ではない)呼んでもいないのに勝手に寄ってきて「こちらおススメですよ!」とかいうでしょ。

それでいて、いざこれが欲しいという時にはなぜか近くにいないなんてのはあるあるだよね。

人は、欲しくない時には話も聞きたくないから避けようとするけど、欲しくなったら自分のほうから情報を取りに行く。

ということで、いくらばっしょーのことを広めたいと思っても、興味のない人には決して勧めないということだけはあなたも守ったほうがいい。

例えば、「これ、今すごく気にってる曲なんだよね!」とか言って「御祭sawagi」の MV を見せてみる。

そこで反応が薄かったら特に何も言わない、「ね、カッコいいでしょ?」とか同意も求めたりせずに他の話題に移る。

他の MV を見せるとかライブに誘うとかいうのは興味を示した人だけ、そうでないとかえってマイナスプロモーションになってしまう。

そんなわけで、チームばってんの皆さんを夢のステージへと連れていくために活動していこう。

これ、他にも実践してくれる人がいるといいな。

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